niccoroのまわり

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 江戸の妖怪図

小さなころから妖怪が好きだった私ですが

最近は良い本が出るようになりましたね
20130925144324.jpg

この2冊は江戸時代の妖怪画集を文庫本にしたものです

こういう本が出るようになったのは、やっぱり京極夏彦氏の功績でしょう

少なくとも、この2冊が京極氏の人気にあやかって出てきた本だ

ということは裏表紙を見れば思いっきり書いてありますw

まあ私も彼の本は読んでいるのですが、面白いですからね

京極氏の本から妖怪に興味を持つ人が出てくるのも不思議ではありません

私は京極堂シリーズよりも巷説シリーズの方が好きですし

妖怪にも興味があるので、こういう本を見ると思わず買ってしまいます

お値段も2冊で1400円しないのですから、ありがたいものです(-人-)


ちなみに、京極氏の作品の妖怪は

京極堂シリーズが「画図百鬼夜行」から

巷説シリーズが「絵本百物語」から採られています

妖怪に興味がある人にはぜひ一度手に取っていただきたい一品(2冊)です

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衝撃を受けた一冊

今回、私が衝撃を受けた本をご紹介するにあたって

いろいろ悩んだんですが、結局その中でも一番読み返したものにしました

新潮文庫、遠藤周作の「死海のほとり」です
201309191247001.jpg

現代を舞台に、信仰に躓いた“私”がイエスの足跡をたどるために

エルサレムを訪ね、学生時代の友人戸田とともに真実のイエスを求める“巡礼

イエス時代のガリラヤ、イスラエルを舞台に、イエスにかかわった人々の視線から

描かれる“群像の一人”の二つが交互に繰り返される構成をとっています


初めてこの本を読んだ当時、私は新約聖書こそ適当にであれ読んでいましたが

キリスト教に関する知識は、全くありませんでした

そんな私がこの本を買ったのは正直なんでだったか覚えていません

学校の試験が終わって、妙に気分が高揚していて

何でもいいから新しい本を読みたいとか、たぶんそんな感じだったんじゃないかな?

そもそも聖書のイエス像って程度の差はあっても、やっぱり超人なんです

まあ、凡人を教祖にしてもね、意味ないですから当たり前なんですけど

そんなイメージからどうにも聖書に対して距離を感じていました


遠藤氏はこの本の中で、一貫してイエスを無力な男として描いています

聖書にあるように病を治したり、死人を生き返らせたりすることもなく

人々の苦しみ、悲しみを自分のもののように引き受けて共に苦しむだけの

優しい、でも何もできない男がこの本のイエスなのです

子どもが死にそうになってイエスにすがる男に対してイエスはこう言います

「わたしに奇跡を求めるのか。わたしは奇跡などできない」

それでも子どもを治してほしいという男に連れられ男の家に行きますが

イエスは目を潤ませながら子どもを撫で、男の手を握ることしかできません

そのまま息を引き取った子どもを見て男はイエスを罵倒します

「お前は何もできなかった。何の役にも立たなかった」

イエスがその村を去るときに男も人々に交じってイエスに石を投げました

イエスが何をしたのだ、と言う彼の弟子の言葉に対して群衆の誰かが答えます

「何もしなかった。何もできなかった」

聖書のイエスの奇跡物語をどうしても受け入れられない私にとって

この人々は正に自分の姿そのもののように感じました


イエスは結局弟子にも逃げられて、ひとり逮捕されます

群像の一人最終章“百卒長”は私の一番好きな章です

処刑される前、牢屋での百卒長とイエスの交わりが主題になる章ですが

イエスはこの時、迫りくる死に怯え震えています

百卒長はそんなイエスを軽蔑するのですが

怯えながらも彼がつぶやき続ける言葉が、百卒長に衝撃を与えます

「すべての死の苦痛を、われに与えたまえ。もしそれによりて

 病める者、幼き者、老いたる者たちのくるしみが取り除かれるならば」


処刑の恐怖におびえながらも「もっとも、みじめな、もっとも苦しい死を」求める

イエスの姿に私は震えました


イエスが十字架の上で息を引き取る時に

この本では聖書のように天変地異が起こることはありません

何も変わらず、何も起きずにイエスは息を引き取ります


イエスは知事ピラトとの会話の中でこう言っています

「私はあなたたちの人生を横切って痕をつける。

 それはエルサレムの神殿よりもローマよりも長く続く」


この本を読み終えた時きっと読者にも何らかの痕がつくのでしょう

私はこの本以降、イエスや初期イエス教団について興味が湧いて

いろいろと本を読むようになりましたし、聖書の読み方も変わりました

聖典としてガチガチに読むのではなく、かなり柔軟に読めるようになり

聖書からいろいろと受け取れるようになったのは大きいです

もちろん、これが正しいというわけではないですが(むしろ間違っている気が・・・)

少なくとも自分の興味の範囲が、かなり広がったことだけは確かです

すばらしい本との出会いは自分の世界を広げる力を持っていると

私は考えていますが、この本は私にとって間違いなくそうでした


日本人にとってキリスト教というのはなかなか取っ付きにくいものです

この本が私のようにそんな方の壁を取り去る一助になったら大変うれしく思います

ここまでお付き合いいただきありがとうございます<(_ _)>

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「古典文学は詰まらなくない!」

古典文学は詰まらない

それじゃモッタイナイよ! 

古典文学にも面白い本はあるんだよ!


という思いから、私がお薦めする古典文学作品を紹介したいと思います(需要ムシ!)

今回は 源氏物語・・・ではなく竹取物語
201309131520001.jpg

親しみやすさなら竹取物語に勝るものはありませんからね


「かぐや姫」の名前で子ども用絵本でも良く見かける竹取物語は

平安時代初期の9世紀末に書かれたものと言われています

源氏物語に「物語のいできはじめのおや」と書かれていることは有名な話ですね

竹取物語は決して長い物語ではありませんが非常に構成のしっかりした

内容的にも面白いものなので、古典を読んでみようかなという場合

真っ先にお薦めできる作品です


本文に沿って延々と書いても仕方がないので

私のおススメポイントを皆様にご紹介したいと思います

それは、 かぐや姫の性格 です

絶世の美女であるかぐや姫ですが、性格はお世辞にも良いとは言えません

結婚したくないという自分の気持ちに正直すぎて、少々悪辣ともいえる言動が目立ちます

そんな彼女のステキな言葉を集めてみました(^^)


かぐや姫は結婚したくないので求婚者の5人の貴族に対して

それぞれに難題を与えたことは良く知られています

「どなたのお気持ちにも優劣はつけられませんので

 私の望むものを持ってきて頂けた方の愛情がより深いと判断いたしましょう」


とはかぐや姫のセリフですが、プレゼントで結婚相手を決めると

ハッキリというのは中々に即物的です、ロマンの欠片もありません

姫から難題を受けた貴族たちは、その不可能性に打ちひしがれます

「すなおに、家のそばを通られるのもイヤだと言ってくれればいいのに」

トボトボと帰る貴族の背中をかぐや姫はイイ笑顔で見ていたかもしれませんね


仏の御石の鉢の偽物を持ってきた石作の皇子には、すぐさま偽物と看破した姫が

「変なものを持ってきたのですね^^」という歌を送り返し脱落させますが

蓬莱の玉の枝を難題として出された庫持の皇子はさすがに周到で

素晴らしい偽物を作り、旅姿を偽装して姫のもとに戻ります

姫もこれを偽物と見破れず「さっそく結婚なさい」という翁の言葉にも

何も言わずに頬杖をついて、ひどくがっかりした様子を見せます(描写が秀逸!)

あわや結婚か、というところで皇子の雇った鍛冶師が枝の代金を受け取りに

やってきて偽物であることが判ると、姫の態度は一変してニコニコ顔に

「本物の玉の枝だと思っていましたが、言の葉で飾られた偽物でしたのね^^」

(宝石の実をつける枝が言“葉”で飾られたものだったと皮肉っています)

見事な皮肉で皇子を退散させます

結婚させられるかもしれないというときに姫が「この皇子にはきっと負けてしまうわ」

と言っていることからも、これが既に勝ち負けの勝負事であることがうかがえる一幕でもあります

火鼠の皮衣を持ってきた右大臣の場合には目の前で火にくべて真贋を図ります

メラメラ燃えるのを見ると姫は「あら、偽物でしたのね」と大喜び

「何も残らずに燃えてしまうなら、火にくべずに鑑賞しましたのにね^^」

皮肉がキツ過ぎますよ、かぐや姫・・・(^^;)

竜の首の玉大納言はそもそも持ってこられなかったので姫のコメントはありません(汗)

一番正直に頑張った中納言燕の子安貝も結局手に入れることができませんでしたが

唯一姫からのお見舞いを受け取っています(!)

お見舞いに返り事をした中納言はそのまま息絶えてしまいますが

姫はそれをすこしかわいそうに思ったとあります(!!)

実直真面目な中納言には姫としても好意を持っていたのかもしれません

さて、いよいよ姫のうわさを聞きつけたが登場します

帝は女官を遣わせますが、姫は「別段見た目も良くないし、帝の使者には会えません」

さらに「帝が妃として迎えてくださることも、畏れ多いと思ってませんから」

と使者と会うことを頑なに拒否します

使者も姫の態度に激怒しますが姫はそれ以上に凄まじい

「国王の命に背いているというのなら、とっとと私を殺してください」とまで言います

帝の使者が帰った後で翁と話し合いになるのですが

宮仕えをさせようとする翁に対して

「宮仕えするなら死にますからね、疑いなさるのでしたら
 
 宮仕えさせて、死なないかどうかご覧になったらいかが」


こう答えられては翁もなすすべがありません


ここまでが エキセントリックかぐや姫モード でして

これ以降はだんだんと穏やかになっていって

良く知られている月への帰還まで続いていくのですが

私はこの超わがままモードの姫(理由はあるのですが)の場面が特に好きです

この時代に女性を通して、これほどの言動をさせているという驚愕や

皇子から中納言まで、政治の中枢にいる人物を徹底的に笑いものにする姿勢など

これ以降の物語作品にはない魅力に満ちていますし

今の人が読んでも、普通に面白い(笑える)のです



さて初めて原文を読む方におススメなのは角川ソフィア版です

Amazonで620円で購入できますし、全文対訳付き(というか訳がメイン)

注釈はないですが、語の意味をいちいち確認していたら大変ですから

なんとなく、こんな意味なんだな、と思いながら読むのならコレで十分

さらにコラムも分かりやすく、竹取物語の知識がモリモリ増えます(雑学!)


ひとりでも多くの方に古典の面白さを知っていただけたら幸いです

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました<(_ _)>

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